【断片】 <思いつき>

誰にとっても了解可能な言葉に呪詛は宿らない

だからあなたの唇はいつも乾いていたのかしら

/いくら舌舐めずりしたところで

満たされることなどなかったね/

だから私は(as 虚しい抵抗)「これ」を並べる

ランパトカナル

ランパトカナル

ランパトカナル

祈祷

擬装

愉悦

欺瞞

お疲れさま!

ランパトカナル!

嘘つき。

間の抜けたフリをして

ナイフみたいな言葉を

丸呑みにしてみせたら

ほら、みんな笑ってさ

手を叩いてくれたんだ

勲章は少ないほうが自由だって

自由は不安や孤独と近いらしい

寂しいねぇ、虚しいねぇ、

物差しだけが闊歩してるからサ。

優しさは飴玉に換算される。

飴玉の多さを競う、

キャンディポップレース!

かわいいねぇ、必死に生きちゃってさ

黒板にそう書かれた日、

鈴木はチョークを折り、

粉まみれの中指を舐め、

それを咎めた学級委員、

水の抜けたプールに頭からダイブしたって話はどの点で笑えばいいのでしょうか。

正義をください!

ランパトカナル

ランパトカナル

ランパトカナル

独りをスカートのポケットに入れて

そのまま洗濯してやったざまあみろ

余白を失くしたあなた達

敷き詰められた正しさに

呼吸困難を起こしている

それじゃあ、

叫ぶことなんて、

決してできやしない、

ただのランパトカナルだ、

エアコンのリモコンが

この時期に壊れました

「魚に痛覚がないって知ってホッとしちゃう私って、偽善者を絵に描いたようだよね。笑ってくれない?」

ランパトカナル

「ちょっとね、この視界に飽きちゃったの。使えそうな事象を正当化事由としてこれより、我が名を冠した勲章の探索を開始する。誰一人として私の秘密を暴かないように!」

光を

どうか

安っぽい

憐れみを

私に