天使

きみ、天使に間違えられることはない? 僕の視力が落ちたのかしら

いくら手を伸ばしたとしても届かない君ならいっそ君ならいっそ

人びとの関心を集めた途端 立ち枯れていく淡いまぼろし

あれこれは全部むかしの出来事で今の僕らを責めたりしない

映画館で手もつなげない僕らは結ばれるべき場所を知ってる

人類の歴史に刻まれなくたって僕の海馬に焼き付いている

君を好きになってよかった 後悔も弱さも全部愛せるから

スコールの後にかかった虹を見て「これでいいのだ」呟いてみた

いつまでも許せずにいる愚かさを優しさと呼び微笑んだ君

何もかもこの日のためと思えたらどんな苦悩にも言う「ありがとう」