悲観

こめかみがなんか痛むと思ったら背後で君が微笑んでいた 

低気圧のせいにしようかなにもかも しばらく歩き出せそうにない 

黒猫が忌み嫌われているように私が居ると薔薇も枯れます 

苦しみをほどくことだけ考えて信じた先がバファリンだとは 

楽しみをとっておく派で生きてきて最期に何を感じるだろう 

電極に繋がれている神経はたぶん私のものじゃないから 

歌よりも歌みたいだね君のそのようやく続く浅い呼吸は 

泥まみれ恥まみれまだ生きている 恥ずかしいねとあなたが笑う 

千代紙で鶴を折れても願い事叶えるために千は無理です 

前向きに前向きに前だけを見て笑っていたらすべて失くした