思い出が美しいなんて決めないで 今から汚すつもりでいるの
最近の流行をよく知らなくて「今どき?」なんて言われ嬉しい
街路樹にコートを掛けてあげたいと言ったあなたにくるまれたいよ
初めての夜がはらりと遠ざかる 幸せ色に滲みを広げ
約束は破るためだけにあるとして小指が震えるわけを教えて
情熱を求め上向く唇が完膚なきまでのワガママこぼす
ネックレスも指輪もキスもあげたから残る言葉はあとひとつだけ
過去たちを許してあげて もう君は幸せになっていいんだ信じて
逃げ出して転んだ過日のすり傷を笑って話せる今が愛しい
銃声の幻を聞いた日々を越えゆたぽんのとなりでほほえむあなた