永遠という幻は芳しく多くの人を惑わす魔物

ひとはひと わたしはわたし それだけのことを解すのにきのこが生えた

横顔を射抜く真冬の夕焼けがずっとあなたを責め続けてる

もう今日は帰らないでね いつもよりたくさん米を炊いちゃったんだ

もしもまだ間に合うならばごめんねを伝える相手がいる いかないで

太陽は雲に隠れてちょうどいい 影のない人はたいてい嘘つきだから

舗道には二人の影が踊ってる さよならにまだ程遠い日々

人生は影と涙に比例して深く豊かになると辞書には

光あるところ必ず影がさす よかったこれでもう寂しくない

ただいまとおかえりなさい これだけで満たされてゆくふたりのすきま