我が青春のカリカチュア

ガラス瓶を割って
ノートを引き裂いて
思い出の歌を燃やして
それでも無傷の世界を憎んだ

勝手に祝福されている季節が
容易く流す光が乱反射して
有象無象の天使達に歓迎される

僕は命を度外視して
悲しいことがあると
平気で笑ってみせるんだ

ママ! 傷だらけのママ!
帰ってきたらご飯にしよう

僕も泥だらけの手で
ネクタイを緩めるよ

気は済んだか?

そう鏡に問いかけられて
苦笑いしかできなかったよ