穴埋め問題

たぶん言葉をなくしてしまったんだろう
私はそんな彼を心の底から祝福をしたい
彼の胸元を広くひらいて小さな洋燈や
ろうそくのともしびをわけてあげたい
私の愚かさだってそうしたなら
少しはましな遺産になれるんだ

足りないものや失くしたものを
数えるための演算機を壊しては
まだ満たされないと殺心者が
ぽろぽろ泣いて手にかけたら
私の愚かさはいよいよ尊い
お土産物か見世物になれる

顔を上げてみな
情けないひとが
画面に囚われて(正しさの純度の高さを競って競って蹴落として嫌がらせを駆使していびって結局は被害者の仮面が取れなくなったあの子みたい!)(誰?)(    )です。
金切り声を使い
世界征服を企む
(    )です。
今日も日が暮れ(    )あー

悲劇でも喜劇でもいい
早く幕を上げておくれ
喉が渇きすぎてつらい

たぶん拠り所に裏切られたんだろう
私はそんな彼女に本気で同情したい
彼女の髪先全てをアンテナとして
余計なものだけ受信させてあげる
私の愚かさは輝いてゆくのだ
彼女が欲しがった宝石の如く

(全宇宙に発信された私の愚かさは)

排斥されて処分されたものを
再利用するための思いやりを
つぶさに潰してゆく殺心者は
血も涙もあることの証拠だと
一番愛しいひとを手にかけた

それは悲劇が喜劇か
私はコピーを取り
議事録をまとめ
メールを送り
お弁当屋で
デリを買い
いそいそ
食べて
まだ
と——(コ/ト/バ!)
また
懲りず
うとうと
肘をついて
机で昼寝して
まだ隣でぽたぽ
ぽたぽたと涙をこ
ぼす殺心者に伝えた

悲喜劇のいかんを問いはしない
ただひとつ言えることがあると
すればたったひとことで済むよ

可哀想。(誰が?)なんてね。
禁忌忌避避難難攻不落落下下↓
(         )(愛)

心まで殺せたってのに
まだ泣いてるのかしら
どうせ手にかけるなら
私にすればよかったね