のど飴

1

のど飴をくれた人から幸せになれる仕組みを早く作って

2

口当たりのいい言葉を多用する優しい人を見たことがない

3

自己犠牲という言葉を知らずとも「みんな違ってみんな」がそれだ

4

誰かさんの機嫌のために潰されるこころがあった(紅茶は美味か)

5

常識はポケットのなかいざというときナイフとして使えるよう

6

信じてた道が汚れてしまっても掃除をすればいいだけのこと

7

のど飴がほしい季節になるたびにさよならが折り重なってゆく

8

塩味ののど飴つまり涙味つまり海味はじまりの味

9

キリがないものには大抵意味がないだからエゴサは絶対しない

10

「のど飴じゃなくてごめんね」本物の優しさはその四文字に灯る