金魚玉梳かれる髪のきらめきよ

公園に休符遊ぶか夏祭り

夏の星いのち巡ってまばたきよ

不可逆か月を睨んでアゲハ蝶

笹舟に託す吾子の灯ほたるとぶ

夕立がなぐさめとなる帰り道

三拍子最後の電話精霊馬

怪談か風なく揺れるぶらんこよ

幽霊が傘さして待つ想いびと

覚悟決めはだしで駆ける我が道ぞ