第十六話 唯一無二
嫌だ。こんなお別れ、絶対に嫌だ。 私は必死で彼のシャツの腕の部分をつかんだ。 「べ、別にいいの」 声が震える。 「殺人鬼なんかじゃなくていい。むしろ、そんなんじゃないほうがいい。お願い、ごめん、謝るから、『さよなら』なん … 続きを読む 第十六話 唯一無二
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