呼吸していた頃の思い出 貴方との思い出も、永遠には成りえないから、約束はしないよ。貴方は私を忘れて生きていくでしょう。さっさと忘れて、のびのびと生きていくのでしょう。私は、何よりもそれを望みます。過日に貴方が残した白も、私が溶かした赤も、時間と一緒にすべて流れてい… 2020-06-27掌編小説 更新履歴別れ,生死
Amour 「ああ、あの子なら先日、天使になっちゃったよ」苦笑混じりのその言葉に、僕は持っていた花束を薄汚い廊下に落とした。「先日って具体的にいつですか」やや責めるような口調になってしまうのが自分でも悔しい。『白衣の天使』は事も無げにそれをあしらい、「… 2020-06-27掌編小説 更新履歴別れ,天使