Policy

ほがらかに歌うように、悲しみや苦悩に裏打ちされた、ほんとうの優しさに光をあてるような創作を。

Personal information

  • 名前:笹塚 心琴(ささづか ここと)
  • 血液型:A
  • 星座:みずがめ座
  • 数子:霊合星人(土星+)
  • 好き:トマト、刺身、「おかしい(とされる)」コトモノ全般
  • 推し:中原中也、大槻ケンヂ、HZM(≒ヒイズミマサユ機)

Biography

198×年、北海道生まれ。

歌をうたうことや、真剣にふざけることを好みます。

時々、どこかで舞台に立ったりマイクを握ったりしています。

201×年に結婚、東京都在住。夫と二人暮らし。

The works

◆文学フリマなどで頒布している作品

オフライン情報もぜひご覧ください。

◇歌集 わけあり物件探し

わけあり物件探しの表紙
おずおずと、ちょっと本気。

私にとって短歌とは、時に楽しく、時に苦しい不安定な内面の、おずおずとした発露なのだと思い至りました。

世界をもっと面白がるため、できる限り足掻いてみたい。それでいてずっと、ふらふらふざけていたい。己の欲深さには日々驚嘆するばかりです。62首くらい入ってます。

  • 爆弾魔への憧憬
  • わけあり物件探し
  • たいしたことない本性
  • 中指ピン!
  • 説明無責任
  • 携帯用生きづらさ
  • 面白い使命感

短歌と掌編 夏を埋める

夏を埋めたいひとの詠んだ短歌と掌編。
「写真×掌編×短歌」を8編収録。暑いのが苦手なひとが詠んだ、夏を埋めるための一冊です。どうぞ涼んでいってください。

公園で見つけた蝉の抜け殻を「きれい」と言ったきみのほうこそ

歌集 流るるる

私の歌は誰かのこころを揺らせるか。
短歌に対して自分なりに真剣に向き合った詠み下ろし99首を収録。
私の歌がもしも誰かのこころを揺らすようなことがあれば、それは(私にとって)ちょっとした事件です。共犯者になってくれませんか。

  • とてもいいひと
  • 流るるる
  • ニコニコ
  • 折りたたむ
  • 破片
  • 燃やしてくれよ
  • ふたり
  • とてもいいひと

詩集 絶対的生存肯定学

生きるのに、いちいち言い訳や理由がいるのかよ。
書下ろし作品をふんだんに詰め込んだ詩集です。「1ページに一編の詩」という基本スタイルで「生きる」を肯定するための言葉を探しました。 無条件の絶対的生存の肯定に、難易度など存在しない。言葉は本能を決して超えないけれど、哲学は時として本能を制する、かもしれない。そんな一冊です。


過去に頒布した作品

短編小説 浜辺で花火

「死にたい」、それもまた青春。
社会福祉士をめざすとある大学生。「今日この店が閉店したら、俺、死んでもいいかな?」突然の彼の宣言に、私は戸惑いつつも一つの提案をした。「じゃあさ、死ぬ前にひとつ、楽しいことをしようよ」
浜辺で花火をするまでは、死なないでいること。そんな儚い約束をした、私と彼の、どこにでもありそうな、唯一無二の青春の1ページ。

短編小説 光の花束

たとえ言葉が霧散しても、彼らの生きた痕跡は消えない。
精神科医の森下芳之は、ある日の夜勤明けに若き男性患者・篠崎隼人と出会う。隼人の口から繰り返し漏れる「ランパトカナル」という謎の言葉。その意味がほどかれて「彼ら」の過去が暴かれるとき、二人の間に不可思議な絆が訪れる。それを、いったい誰に咎めることができるだろう。人が人を「救う」こととは果たしてどういうことなのか。「救い」が起こるとき、いったい誰が「救われる」のか。(命を無条件に肯定することがなぜこんなにも困難なのだろうか。)問いかけはただ虚しく、「彼」の抱く傷だけがその答えを知っている。

短編小説 純愛とか笑わせんな

ありのままのあなたでいい、は時として暴力だ。
警視庁捜査一課の若手刑事、葉山秋広には少し異様な性癖がある。それを知っていながら、警視庁随一のじゃじゃ馬事務員、若宮は葉山にすっかり惚れ込んでいるのだ。 若宮はいう。 「どうせ殺すなら、私にしてくださいね」。 ヤバすぎる性癖を持つ想い人を振り向かせるために、若宮の無茶苦茶な奮闘がはじまる。

長編小説 コトノハ

それぞれがそれぞれの「一歩」を踏み出す物語。
東京の西の街にある喫茶「コトノハ」。ここには人生に少し疲れてしまった人たちが、安らぎを求めて集う場所。
ある日、コトノハに「魔女」を自称する女性が現れたことから、それまでの日常が徐々に変化しはじめる。
一方、数年ぶりに精神科病院からの退院が叶った透。しかし彼の目の前には、諦観と絶望しか転がっていなかった。そんな彼のもとに、どこか生意気な三毛猫がひょっこりやってきて……。

中編小説 しあわせのかたち

それが、わたしたちのしあわせのかたち。
解離性同一性障害(DID)の青年、裕明はパートナーの美奈子と暮らしている。ある日、二人の住む街で少女が連続して惨殺される事件が起きた。
その事件にどうも、裕明の別人格が関与しているらしくて――
これは、ときどき泣き虫になってしまう彼女と、ときどき派手に壊れてしまう彼の、穏やかな生活の風景画。

短編小説 星見ヶ丘

すべてを、星々は知っている。
新米臨床心理士の山岡佳恵は、初恋の人と意外な場所で再会する。彼は入院患者として、精神科病院に身を潜めていた。星になった「あの子」のことを記憶の奥に閉じ込めてでしか、彼は呼吸ができずにいる。二度と戻らない青春の日々。決して巻き戻らないからこそ、どこまでも愛しい時間。突然の佳恵との再会で訪れる、過日の痛みの残滓とは。

詩集 溢れる

痛々しいほどに、痛い。痛くあることをもう、恐れない。
書下ろし作品をふんだんに詰め込んだ詩集。「1ページに一編の詩」という基本スタイルでたくさん想いを込めました。いろいろがたくさんあふれてきて、いっぱい苦しかったからこそ生まれた一冊です。「痛々しいこと」を恐れていた頃の自分に伝えたい言葉を、届けにきました。

中編小説 砂時計が止まる瞬間、雨がやんだ


それでも私は、あなたを愛せるだろうか。
「僕とユイは、5月のバラに祝福されて結婚式を挙げました」。 ある青年の幻想と静かな生活。あの雨の日、突然彼は彼女に告げた。 虚ろな瞳で、「君を傷つけるものは皆、殺してやる」と……。あまりにも鮮やかな妄想の囚われ人となった彼の苦悩と葛藤を、彼女は果たして受け止めることができるのだろうか。

短編小説 デート

死なせてたまるか、かかってこい。
死にたがりの「彼」と、それを阻止する「私」の逢瀬。ちっとも甘くなんかない、それはデートという名の「勝負」。決して私は負けられない。彼が「決断」してしまうのを、それこそ「必死に」止めなければならないからだ。今日もゴングが鳴る。上等だ、かかってこい。

中編小説 面影橋

「ねぇ先生、『春』ってなぁに?」
指先から徐々に黒蝶へと変化する奇病に侵された少女と、全て奪うことでしか満たせない不完全な存在、そして、不可思議な予言を行う青年の静かな人生。不可解な死体遺棄事件をきっかけに起きる『出遭い』……それは、人々から忘れ去られた『箱庭』での、小さな奇跡。

中編小説 桐崎くん

私が恋した人は、私の親友を埋めました。
私が好きになったのは、桐崎くんでした。きりさきくんでした。切り裂き、くんでした。親友の死をきっかけに結ばれてしまった、「私」と「桐崎くん」の、儚い青春。殺人鬼に恋しては、いけませんか?

中編小説 Rainbow after the Tempest


それでいいんだと思う。一緒に、行こう。
激しい雨の後にこそ、空には虹がかかる。そして、見上げないと、その虹は見ることができない。どんな過去も傷も、痛みも過ちも、二人ならきっと、乗り越えていける。今こそ、歩き出そう。そう思えるのは、仲間が、友が、そして君がいてくれるから。精神障害を持ちつつ生きる「不器用な彼」と「泣き虫な彼女」の、新たな一歩。