短歌 都会
1 雨やどりさせてくださいその胸は私のための空間でしょう 2 きいたことない曲ばかり再生し昭和生まれ!と誹りを受ける 3 野良犬を見なくなったねみんなよくいうことをきくいい子たちだね 4 Uの字のへちまを見つけたら新作の…
1 雨やどりさせてくださいその胸は私のための空間でしょう 2 きいたことない曲ばかり再生し昭和生まれ!と誹りを受ける 3 野良犬を見なくなったねみんなよくいうことをきくいい子たちだね 4 Uの字のへちまを見つけたら新作の…
1 生まれ変わりがもしあるのなら九十九里浜の砂の一粒がいい 2 濡れそぼる後ろ姿を発見し声張り上げる「新しい顔よ」 3 永遠はその辺にある(まさか、え、まさか)そのまさかです 4 限界を越えて見せろというのならまずは手本…
1 ためいきのその先にあるほんとうを知るために今日ペディキュアをぬる 2 新しいスカートにキャミ合わせたら気づいてくれるなどファンタジー 3 耳たぶが厚いんだねと触れられて反則技を見逃すピアス 4 はちみつがなぜ甘いかを…
1 うまそうにマック頬張る顔を見てどこに惚れたか検索をする 2 今買うと百万円のこのツボがなんと三日で壊れて消える 3 言い訳を考えている顔をしていること割とバレてますけど 4 分度器を売ってるコンビニを探して月の裏側ま…
1 矛盾しているってきみは泣くけれど色恋沙汰に論理は不要 2 うらおもてが許されるのは人生が野球にとても似ているからさ 3 リビングでムーンウォークの練習をしているきみ、たぶん捕まる 4 この部屋も宇宙の歴史の一ページと…
1 と指チョコレート越しにあわせて買ったばかりのシーツに沈む 2 耳たぶに触れるときまだためらいがあるからきみをまた好きになる 3 屈服はきみにだけする もし明日世界が終わると脅されたって 4 きみが好きな味のポテチは売…
1 真っ黒な雲を呼んだのきみですか 高確率で僕は打たれる 2 紫陽花をひとつ手折って差し出せどそれは死体と言い捨てるきみ 3 鉛筆をナイフで削る音がするごめんなさいを言いそびれてる 4…
1 あなたから借りた詩集を開けずにうずくまってる金曜の午後 2 蝶々の不規則な軌道を追ううちやがてあなたにぶつかる視線 3 陽光のあたる窓辺でふたりして黙って揺れる雷を待つ 4 「深呼吸したほうがいい顔色があまりよくない…
1 扇風機に「あー」と向きあうきみをそろそろ火星人が迎えにくる 2 ペアリングできない機器ももしかして孤独なんかを知るのだろうか 3 前髪の分け目を変えた朝なのにきみは生きるのが下手なままか 4 花柄と水玉が好きだといえ…
1 汗をかくグラスに遺るきみのあと たった二文字が言えなかった 2 頬杖をついて見つめる先にいる大きな蝿にさえ嫉妬する 3 本当は左利きだと知ってたらきみのひだりを支配したのに 4 曇天が晴れ空に化け何事もなかったように…