イベント出店予定
今後は、以下のイベントに出店予定です。
■文学フリマ東京39
- 日時:2024年12月1日(日)12:00~17:00
- 会場:東京ビッグサイト 西3+4ホール
- サークル名:こことのこと
- ブース位置:B-47
- 入場料:1,000円
▽当日配布予定のペーパーに新刊の試し読み短歌を載せています。こちらからぜひダウンロードしてお読みください。
販売予定作品のラインナップ
【新刊】
■歌集 403 Forbidden
いい加減に、なんていたしません。
器用に生きていけない、だけど絶望しきる勇気もない、己の無様さに気づかないふりをするのにも疲れてしまった。
「そういう人たち」に届いてほしくて作った短歌たちです。巻末にエッセイを一本掲載。
(収録短歌の一部)
不登校/いじめ/DV/引きこもり 未経験者はじゃあねバイバイ
その箱は爆発しない と 思ってる? その感性が羨ましいよ
恐らくはエラー値である私にはマイナンバーに絵文字が混じる
なるほどに「ですね」をつける人種とは可能な限り距離を取りたい
「キャンプ好き」って自称するあの人に見せてあげたい変な蛾がいる
多様性からさえもこぼれた人格が値引きシールを探す毎日
ヒト、ヒト、と鳴けば愛されるのだろうかピカチュウはそのやりかただった
いじめっこの子の子の子の子かもしれず採血されるのが恥ずかしい
- どうかしてるよ
- ねしねしねしね
- 浦安市舞浜1-1
- 変な蛾
- なるほどですね
- 冷たい手首
- 人格値引き
- 子の子の子
- 巻末エッセイ全然嬉しくなかった訃報
500円
【既刊】
■歌集 わけあり物件探し
おずおずと、ちょっと本気。
自分にとって短歌は、時に楽しく、時に不安定な内面の、おずおずとした発露なのだと思い至りました。
世界をもっと面白がるため、できる限り足掻いてみたい。
それでいてずっと、ふらふらふざけていたい。
己の欲深さには日々驚嘆するばかりです。
(収録短歌の一部)
「死ねばいい」おっしゃるのならお手本をまずは先生、みせてください
花ふぶき人が獣に戻るときあらゆることを正当化する
衝撃の結末! 驚きの真相! まさかの展開! だらけの世界
今まさに目玉に落ちる一滴が万に一でもラー油の可能性
食パンの袋を留めるやつの名を知らないことも共通項だ
臓物にまで優劣はつけられる焼き鳥だったらハツが好きだな
しゃぼん玉みんな必ず消えるから過去なんてもうどうでもいいよ
私には関係のないこととして世界平和が実現された
こっそりととてもいけないことをしてばれなかったら褒めてください
- 爆弾魔への憧憬
- わけあり物件探し
- たいしたことない本性
- 中指ピン!
- 説明無責任
- 無題ドキュメント
- 面白い使命感
300円
■歌集 流るるる
なんだ、吃驚した。これ短歌か。
ひねくれているひとが、斜に構えて、ひねくれた短歌を地軸の傾いているところでつくったらどうなる?
それ、まっすぐにならないかしらん。
ふとそんなことを思いついたので、歌集を作ってみました。
(収録短歌の一部)
「瓜二つ」を「two melons」と訳したきみは歴史に名を遺すだろう
虫除けを蚊に噴射したらどうなるかついに暴いたNASAの職員
クラウドに保存した遺書が微妙なポエムに上書きされたので生きる
AIがつくり笑顔を見抜くならテレビは常に通夜の中継
大丈夫 あの救急車は決して決してこちらに進路を変えない
犯人をホシと呼ぶから私でも輝ける気がしてやりました
きみのその優しさのわけを知るほどに涙は言葉を越えて流れる
- とてもいいひと
- 流るるる
- ニコニコ
- 折りたたむ
- 破片
- 燃やしてくれよ
- ふたり
300円
■短歌と掌編 夏を埋める
夏を埋めたいひとの詠んだ短歌と掌編。
「写真×掌編×短歌」をフルカラーで収録。
暑いのが苦手なひとが詠んだ、夏を埋めるための一冊です。どうぞ涼んでいってください。
(収録短歌の一部)
公園で見つけた蝉の抜け殻を「きれい」と言ったきみのほうこそ
動かなくなった蝶々の翅をむしって「いのち」と呟いたきみ
蝉しぐれ 内緒ばなしが成立し秘密がひとつ解き放たれる
道連れになってあげるよ影法師 嘘つきになるくらいならもう
生きるとか死ぬとかかもよソーダ水一気飲みするから見ててよね
「消えたい」のLINEに「僕も」と返信が来る 花火を買いに行かなきゃ
向日葵の頸椎に触れ風の吹く午後の事件は誰も知らない
ゴンドラで寄り添うふたり星になる結末なんて信じなかった
200円