短歌 揺れるたんぽぽ
1 いい加減メインストリートを征く者が美しくないことに気づいて 2 綻べばそれが冬への引導と目も合わせずにきみはつぶやく 3 わかってるずっと一緒は無理だって風になったら窓を開けてね 4 二日目のカレーはそっとあたためる…
1 いい加減メインストリートを征く者が美しくないことに気づいて 2 綻べばそれが冬への引導と目も合わせずにきみはつぶやく 3 わかってるずっと一緒は無理だって風になったら窓を開けてね 4 二日目のカレーはそっとあたためる…
1 春の街ただよっている憂鬱に魔法をかけたとしてもふたり 2 乗り越えてなんかいなくて何度でも傷は暴れるそれでも春だ 3 柔らかい刃を首にあてたまま笑うみたいな青春でした 4 魔法でもなんでもないよこの街の隅で静かに揺れ…
1 とこしえの冬を瞳に抱くきみフォークに憂さをくるくるさせて 2 炊きたての銀シャリ頬張るふたりだし季節外れの寒さも許す 3 日曜の月は私の臆病を責めているのか視界が歪む 4 この街は優しい風がよく遊ぶふたり暮らせば歌も…
1 玉ねぎをこれでもかって薄くするトラウマだって生で食べるよ 2 ポエムかよ ああポエムだよあいつらの思う数倍あたしは素敵 3 永遠について思考を試みるシャットダウンは不可避であった 4 シリアスな顔して差し出す小箱には…
1 春一番友達のままでいたいって友達ですらない人から 咽せた 2 美しいから傷つくのだと励まされこころに春の居場所をつくる 3 疑えるニアリーイコール知性って卒業前に認めてみなよ 4 春よ、来いっていうか頼むから来てくだ…
1 ファイティングポーズじゃなくて寒いから猫のポーズを試みたのに 2 殺す気か! ってよくあるツッコミにニコリともせず満月の下 3 髪の毛を上手く巻けても舌先に口内炎がいる日常だ 4 えらいひと心許せる友達がいないがゆえ…
1 曇天にこっそり添えた針の月きみに見つかる前に帰ろう 2 このどこを裂いても赤い血が出るのだからあんまり笑わせないで 3 日曜日なんて金魚は知らなくて医院の隅でいつも通りで 4 愛の鞭だろうが痛いものは嫌っていうか愛は…
1 「わかるよ」で途切れた会話 受話器越し震えてる声ああ雪になる 2 (人間は箱の外では最弱の被捕食者である)こたつ大好き 3 部屋、スマホ、パソコン、みんな箱わたしの好きなものはまぁるい 4 もうぜんぶ気圧配置のせいに…
1 ファミレスで映画のオチが漏れ聞こえナイフを握るきみを制する 2 「疑う」を常時こころに留め置いて渋谷で笑顔の人を避けよ 3 爆弾の中身をすべて花びらに変える魔法を今こそ使う 4 晴れすぎてしんどくなると傘をさすわたし…
1 さみしいはさびしいよりもさみしいしさびしいはさみしいよりさびしい 2 さびしさに潰されそうな夜のためシュークリームはコンビニにいる 3 擬態語について議論をし続けてドリンクバーで始発を待った 4 秘めるのが苦手になっ…