短歌 吐息

1
二番目じゃだめなんですと涙声 掴んだ袖に嵐の予感

2
告白がまるでこれでは告発だ 誰が君の心を踏んだ

3
時ぐすりが効いてきたから大丈夫 私あなたと眠っていたい

4
ただ一人を信じる勇気が生まれて師走の空も笑ってくれた

5
あの頃は傷を隠して息してた そんな時代もあったと笑う

6
大好きな人だからなおタチ悪い どこまで君を信じればいい

7
吐く息が白くなったらこの胸にポインセチアを飾ってほしい

8
言いなりの瞳で私を見ないで 少し抵抗したらどうなの

9
ワガママもイルミネーションと飾られ綺麗綺麗と打ち捨てられる

10
たかが愛されど愛です覚悟せよ 冬の夜空に燦燦とあれ