(1)
ケーキ屋の隣に歯医者がある。僕はなんとなくそれを笑っていたのだけれど、君の住む街では病院の向かいに斎場があるらしいね。
(2)
斎場の隣に焼肉屋ができたと聞いた時には、「無神経」の意味を思わず辞書で引いてしまったよ。
(3)
馬鹿馬鹿しい図だ、気に食わなければ叩くなんて。そのための糸口、不満を正当化するため方便をいつも探している類の暇人とは友達にはなれないね。愛しあえるかもしれないけれど。
(4)
「私は選ばれたのだ!」
大層な受動態ですこと。
(5)
好きか嫌いかと問われれば、どうでもいいのです。なぜなら、無関心は強力な暴力装置足り得るから。我が身を安全地帯に置いて、それをいかんなく利用するのです。みんなそうでしょう?
(6)
卑怯じゃなきゃ笑えないのよ。
(7)
白くて大きくてふわふわで愚鈍な犬をいじめてた子たちが、相次いで可哀想な件。説明しよう。良い子は決して真似をしないでね。
(8)
合理的な方が笑える確率が高いなんて嘘です。嘘つきはもれなくケーキ屋にディスプレイされます。モンブランが好き。
(9)
そこら中をラッタラッタと駆け回る、あの子はミルフィーユ。サバランは旅に出た。ザッハトルテならまだ選ばれたがってる。ティラミスはしっとりと泣いているようだ。ショートケーキを探せ!
(10)
青い街の片隅にある、あれは本当にケーキ屋ですか?
(11)
ところで、奥歯が痛みます。歯医者に行ってきます。