短歌 秋の残滓

かけっこは今も苦手だ欲しいものに手が届きそうで届かないから

友達と一緒にされて立つ腹も恋の一部とわきまえなさい

夢なんてもう見れないと泣く君の手を温めることを夢見る

アイルビーバックと残して去る人にアイドンウェイトの走り書きを

明日を待つ日々を重ねて降る星の瞬きよりも懐かしい君

オリオン座 脅かさないでわかってる 君がナイフを隠し持つこと

叶わない願いは火曜 燃えるごみと一緒に出してしまえよ猫

白い壁白い天井にカーテン ここは天国行きを待つホーム

思い出せお前がお前だった頃 怖いものなど何もなかった

新しい広辞苑にも載ってないランパトカナルを書き足してみて