短歌 ホットココア

1
繰り返しお伝えします この僕は君の前では嘘がつけない

2
寂しいと呟くことが寂しいとホットココアに溶けてく言葉

3
ため息も白くなってく霜月のドアの向こうに君が待ってる

4
いつのまに育った気持ちだったのかわからないのは寒さのせいだ

5
宝くじなんて買わないそれよりも300円でスタバに行こう

6
もう一度お願いします 肝心なところがうまく聞こえなかった

7
これからはおやすみなさいの挨拶を一番最後にできるしあわせ

8
まつ毛にも積もる想いがあるらしく目を閉じたなら君があふれた

9
青春が助走期間だと気づいたらネオンサインも宝石みたい

10
今までの痛みよ全て歌になれ この唇から放たれてゆけ