鈴なりの柿をもぐ手の白い様 冬よ二人に早く来てくれ
読書する君の視線がたどる文字 それすら嫉妬する理由だよ
肺呼吸すら苦しいと頑なな君をこのまま抱いてもいいか
赤ペンを握るその手の体温を奪うことなど考えてない
さっきからずっと一緒のその腕に影がないのは何故か教えて
クリームのトッピングまで我慢したから君をもう許さない
溶けてゆくチョコみたいだね君の声 甘く苦くてクセになりそう
もう少し行けば見えるよ果ての地で交わした言葉覚えてるよね
間仕切りはもう要らないよありのまま君を愛すと決めたのだから
嫌だなあ全部あなたの妄想よ 愛なんていつ口に出したの