短歌 初夏

1
ドローンは孤独を壊すためにあるという説だがやはりオバケか

2
ヒーローになれる方法があるなら三回払いで買わせてくれ

3
君だけがわかってくれたほろ苦さ 焦げたキャラメル食んで微笑む

4
水たまり飛び越え進む初夏の道 絶望なんてまだ知らないよ

5
予報ではにわか雨だというけれど二人時々ケンカのちキス

6
水滴にまっさかさまに映り込む二人の顔がくっつく瞬間

7
青春の味しかしないガムを噛む 涙なしでは紙に包めず

8
文書1 上書きしますか?思い出を 過ぎ去っていく季節とともに

9
メガネ女子なんて言われて本当は君のほくろをよく見たいだけ

10
AIに愛とは何か尋ねたら検索途中でフリーズをした