短歌 きみ

1
寝坊助のきみのほっぺをつねるとき我は稀代の悪者となる

2
もしきみが病める朝にはアラームを止めて私もそっと閉ざそう

3
ワイシャツの襟を直してあげるとき きみは黙ってペンギンになる

4
三日月を美味しそうだというきみのとなりでバターになってるわたし

5
濡れるならおんなじ雨にふられたい 風が吹いたらいうことはない

6
「ひかりって寂しいでしょう 求められるのに見えない」からきみが好き

7
幸せなことしかしらないというのは不幸なことと教えてくれた

8
きっときみ苛つくでしょうだからもう「愛して」じゃなく「助けて」という

9
トマトマトひっくり返してトマトマト 永遠を知るきみは変態

10
きみに宛てLINE打つ手の薬指はそろそろ束縛されるべき