ぷっくりとふくれる頬と梅つぼみ

梅の香が考えごとをさえぎる夜

生き急ぐこともあるまい花の兄

目覚ましに梅干しひとつ受験生

手のひらに梅の花びら母わらう

ペンネームの由来にした春便り

からころと楽しい梅の花の散る

冬の梅こころのみなも揺らめいて

春告げる風が吹くから前を向く

梅の咲くわけはあなたのその笑顔