短歌 ピンク

1
明け方にピンク・フロイド聴くきみを迷惑なんて思わない 好き

2
影踏みで勝ったことない紅組も白組もみな混ざりあってた

3
旅に出たモモイロペリカン捕まり居場所はここじゃないと泣いてた

4
好きな色はと聞かれてピンクだと言えずに買ったキャミソールの青

5
真っ白なおばけが鮮血を浴びればかわいいピンクごめんねピンク

6
気をつけろ 奴は奴らに成り下がり正義の下にやいばを立てる

7
ベリーニはまだ早いからネクターで我慢しておくなんて強がり

8
夕焼けが紫ピンクに染まるころ割と近くで誰か叫んだ

9
ユージンよあれほど斧に気をつけろって言ったのにああなんてこと

10
その叫びもあの血しぶきも架空なら安心してピンク色に染まろう