私ね、あっちで生まれたの。生まれただけでまだ誰も手にかけたことがないのね。だからうまく影を伸ばせないし、助けを乞われたらいくらでもいうことを聞いてしまうの。優しいねって? そんなの褒め言葉にも貶し言葉にもならないわ。
妄想動機:
月が最近分裂しはじめたじゃない、それをきちんと責められなかった私にも、きっと非はあるんでしょう。だからこうして耳を塞いでいるとね、外野の雑音がキャンセリングできるからやってみてごらん。正しさなんてどこにもないってそろそろわかると思うの。
▽被疑者
散り散りになった叫びを掻き集め、月に返却するお仕事から帰ってこない人
▽被害者
月兎(≒自爆が趣味)
僕はただ、素朴な歌詞とわかりやすいメロディーがほしかっただけです。たったそれだけだったのに、叶わなかった。彼女は安寧に走り成功者となった。悲しみのあまり僕は彼女を愛してしまいました。彼女に誹られて誹られて誹られて誹られて、それでも彼女を愛しました。こうやってね
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私ね、こっちで生まれたの。生まれただけでまだ彼しか手にかけたことがないのね。だからうまく証拠を隠滅できないし、兎を差し出されたらいくらでも狩ってしまうの。寂しいねって? そんなこと生まれる前からわかっていたわ。
処方概要:
月が分裂した部分に塗るクリーム状の感情は、私を責め立てる人々のヒステリーによって化学反応を起こして生成します。同情とよく混ぜてください。どんなに耳を塞いでも無駄よ、聴こえくるのは脳みその内側からだから、覚悟とは決めるためにあると思うの。
言えなかった「おかえり」は
もうどこにも落ちていないと
思い知らされた夏のはじまり
いつのまにか春はくたばって
残骸がにやにや笑っています
私はなにも悪くない悪くない
【供述より抜粋】
守りたいものがないってのは、気持ちのいいものですねえ!
∞×
私はなにも悪くない