短歌 許さない

1
頬杖をついて読書をしてるけどさっきのことは内緒なのかな

2
それ以上優しくしたら許さない本気で私を壊しにきてよ

3
わからないことほど面白いけれどきみを超える謎なんてない

4
よく熟れたいちごをひと口で食べ切る潔さならこちらに向けよ

5
悪あがきさせてくださいきみの手が私のここに依存するまで

6
ピロリンと着信音が鳴るたびに私の嫉妬は生まれています

7
マスカラで伸ばしたまつ毛が刺さればその距離感が正解なのだ

8
右腕に戯れた蝶を潰してごめんねまたねときみは微笑む

9
背中越し英語で愛をささやかれしばし愚鈍なカルガモになる

10
点滅の回数違え6回目「ぜ」か「よ」を入れて調節をする