沈黙はあまりにも美しすぎて
怖くなるから破ってしまった
秘すれば咲く花は散りました
夜空に煌めくぴかりお星さま
今年も出逢えたオリオン座も
無常以上に官能的な音を立て
彼方へ沈んでいくのでしょう
お願い置いてかないで
まだ目を凝らしていて
もう待てる自信がない
なぜ、と問われたなら
いいえ、と拒絶をする
そうするしか術が無い
永遠を望んだ愚かさを
責めるのは初冬の風と
他ならぬ己の影であり
約束の長い煉瓦道を
未練で構成された
思い出で汚した
その罰として
私は今一人
瞬きして
静止し
寡言
噫
!
?
涙
落下
制止し
呼吸して
きみと二人
その代償なら
永遠を望まずに
いつかの終わりを
じっと見つめている
驕慢な黒猫より賢しく
温める方法も手段もない
この手がもしも許されれば
私はこの夜を越えてゆく
鏡の前でもう一度だけ
笑ってみたいと願う
また強がりだねと
いつものように
お願いだから
からかって