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眠りからさめてまもなく迷子だと気づいたきみの見事なターン
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風呂上がり湯気たつきみのくちびるがオペラをなぞる夏至の夜更けは
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きみと手を繋ぐスクランブル 卵は手軽に割れるいのちだ
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きみの目に映る私が笑っててエンドロールに嘘ばかり載る
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半開くきみのまぶたに黒蝶がとまる夜更けに消える独言
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親指の大きさ比べきみ少し本音が過ぎると諌めてくれる
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ビスケット叩いて真っ二つにしては魔法使いを自称するきみ
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溶けかけのアイスを舌で追いかけてきみの涙を見ないふりする
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懐メロを口ずさむきみの目の奥で懐かしくなってゆく街
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パレードの最後尾ではきみだけが秘密を抱え風船を割る