晩夏〜初秋

世に響く蝉の声こそ警鐘か

ひぐらしよ宛名滲んだ茶封筒

うつせみをしずくといだく野の草よ

薬飲む喉もとの汗ひとすじよ

秋蛍よ月にも太陽にも媚びず