今日の短歌 いつものラジオ
1 風呂上がり米を研ぎつつ聴くラジオいつもの声に励まされてる 2 叫ぶよりもう倒れたい夜だけど深夜ラジオが笑かしてくる 3 通勤のお供はラジオ満員の京王線で笑みかみ殺す 4 カーディガン脱ぐとききみが目をそらす Don&…
1 風呂上がり米を研ぎつつ聴くラジオいつもの声に励まされてる 2 叫ぶよりもう倒れたい夜だけど深夜ラジオが笑かしてくる 3 通勤のお供はラジオ満員の京王線で笑みかみ殺す 4 カーディガン脱ぐとききみが目をそらす Don&…
1 コンビニの冷食売り場に永遠がわりと安値で微笑んでいる 2 永遠が「ん」で終わることしりとりで使えないこと腹が減ること 3 永遠の終わりを告げるレンチンに涙するひとだけで食べてよ 4 ぎこちなく扉は閉まる人びとがもった…
1 推しじゃないチーム同士の試合でも息を飲むのが日本シリーズ 2 ドラキュラも魔女もミイラも渋谷には行かずzoomで集まる今宵 3 ドラキュラの仮装できみは拗ねていた惚れ直すにはじゅうぶん過ぎた 4 暗闇に洋燈ランプ枯れ…
1 分けあってはふはふ食べる揚げたてのポテトふたりはもう大丈夫 2 マックでもマクドでもなくマクドナと呼ぶのはたぶんきみくらいだよ 3 海を見に行こうときみはつぶやいてナビを無視してアクセルを踏む 4 満ちてゆく潮に足首…
1 優しさがときどき怖いサイレンを無視してきみはスープをすする 2 溶けているものがなにかをよく知らずそれでも全部飲み干しました 3 あったかいスープがいいねケンカしたあとに最初に口にするのは 4 消印に知らない地名を見…
1 花を愛でときに毟って頬張ればおんなに生まれた意味しかわからない 2 パスワード管理ソフトのパスワード管理ソフトのパスワード管理 3 砂時計じっと見つめる二分間ちんもくもまたふたりの時間 4 ポケモンがドット絵だった頃…
1 焼き肉に連れていかれて泣いている場合じゃないしミノは焦げるし 2 つらかったはずなのにいま白米にのったカルビと真剣勝負 3 虹の橋を渡りたいと泣いた夜に大きな傘を差し出したきみ 4 虹の橋みんないつかは渡るからひとり…
1 白鷺が羽を休める空の下ぽーんと琥珀糖を頬張る 2 らしさってなんなんだろうモミの木に願いを書いた短冊は揺れ 3 正解はつまらないから満点のテスト用紙は折り鶴にする 4 かじかんだ指で画面を滑らせて寂しいよって伝えたか…
1 新宿に向かう列車の沈黙をハイジの歌で破るガラケー 2 届かないメールをじっと読み返す誤字脱字がなくてさみしい 3 野良猫は忖度の対義語として尻尾ふりふり堂々歩く 4 猫の目を主治医に向ける診る者は見られる者と心得てお…
1 ありがとう。ふざけてくれて。真剣にならずにすんでほんとよかった。 2 地に足がついてしまったもう少しわたし以外のわたしが浮遊 3 サイコロを三回振って六の目が三回出たら滅びる設定 4 みんなもうしあわせになれとこしえ…