今日の短歌 これは杖
1 結局はイオンモールに行くきみとヴィレヴァンがない街に住んでる 2 名言を残そうとしてうわすべる下心ってベンゼンくさい 3 ハトサブレ血走った目で睨んでも好きだから割る美味いから食う 4 「ゲームだよ」殺人犯の声色でぷ…
1 結局はイオンモールに行くきみとヴィレヴァンがない街に住んでる 2 名言を残そうとしてうわすべる下心ってベンゼンくさい 3 ハトサブレ血走った目で睨んでも好きだから割る美味いから食う 4 「ゲームだよ」殺人犯の声色でぷ…
1 「私より先に死んだらぶっ殺す」せいいっぱいの愛の告白 2 勝たなくていい負けなけりゃそれでいいにこにこしてりゃご飯もうまい 3 コンプラを気にする体ていで笑ってるそんな奴らに救いが要るか 4 似顔絵を吉沢亮りょうに寄…
1 あちこちに劇場がある風が吹く思考停止を演じ続けろ 2 ほんとうを載せてくれない教科書を疑える奴だけ持つ翼 3 ファミレスで配膳ロボに喜ぶ児びびって道を譲るばかりの大人 4 熟れごろのトマトに宛てる包丁の力加減をなぜか…
1 道連れにしてくれないか側溝に吸われて消える不都合たちよ 2 潰したらだめって思うけど潰すニキビみたいにきれいな私 3 「平凡」は異常なほどに難易度のとにかく高い才能でした 4 屋根のない場所で待ってるもし雨が降ってき…
1 砂浜で煌めくものだけを見つけてみてみぬふりを続けてた午後 2 口数が増えても助けてが言えない割れてはじめて風船だった 3 陰口を結束帯にしてたからほしくなかった友達なんて 4 十年後 人と人とを繋ぐのはご縁、忖度、黒…
1 優劣はどこにもなくて人々はみんな「違い」を持っているだけ 2 陽炎のせいにできるね目が合ったときに殺意を抱いたことも 3 今日ひとつ嘘をついたよきみのこと嫌いだなんてすぐばれるのに 4 二の腕で空を飛べると信じてるそ…
1 かくれんぼ西陽の部屋で首を振る扇風機にも見つけられない 2 「美しい」ほかに言葉が要るだろうか夕立のあとの改札のきみ 3 くだらないことだけをして公園でコンビニアイスを分ける夜が良い 4 わたしには泣いてるように見え…
1 目玉焼きなんて名前をつけるからこの箸だって凶器になるね 2 知らなくていいことばかり知りたいしゲリラ豪雨はやまなけりゃいい 3 直接の死因ばかりを知りたがるこの方々に殺された友 4 死者がみな土に還るというのなら地球…
1 種を吐くときの顔すら好きだからたぶん飽きてもまた風は吹く 2 蝉を見ろあいつらすぐに逝っちまう叫ばなければ生きてゆけます 3 気づいても言わないでおく傷ついたぶんだけ人が強くなること 4 この夏は地獄の蓋を開けたまま…
情があるからこそ成り立つ舞台もあるでしょうに……。 情欲と情動の区別もつかなくなった憐れな貴方から昨晩、手紙が届きました。 以下、全文転載――――― 相変わらず飽きずに満たしていますか? 前提として「愛している」はルール…