幸せと無化調の近似値

今日は深めの時間まで珍しく神保町におりました。外部の会議が定時より早めに終わって、じゃあ古本屋とか雑貨屋とか覗いて帰りますかねー、となんとなく駅方面を目指して歩いていたら、タイミングよくダーリンからLINEがピロリン。 …

「わからない」

世の中には私の理解など遠く及ばない事象がゴロゴロ転がっているのはわかっている、つもりだった。私が認識している景色、たとえば風の匂い、空模様の移ろいとかいろいろあるけれど、私の横(主に右側)には7年近く前からずっと彼がいて…

せめて私を驚かせろ

ここにこうして書くことは、私の欺瞞や自己満足の域を出ません。ただ、こういう現実があるということをここに書くことは決して無意味ではないと考えて、「ごめんなさい、ごめんなさい」を脳内で饐えるほど繰り返しながら書いています。 …

裏の裏って表じゃなくて表3じゃないの?

小説や漫画の巻末に「この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは 一切関係ありません。」と記されていることって、実はとても優しいことなんじゃないかと思う。 小説や漫画の中で傷つけられたり、レイプされたり、殺された…

短歌 占い

1 占いを信じるわりに私には現実的なことを言うのね 2 水瓶座と射手座の相性がいいことは僕たちがもう証明してる 3 唇をくっつけたそれは事実上キスと判定していいですか 4 この胸にドラムンベースが棲みついた 重たく深く鼓…

短歌 ジュブナイル

1 本当にごめんなさいという君の心の声をよく確かめて 2 さよならは無駄がないから悲しくてWordの余白を拡げてみた 3 かくれんぼ 鬼ごっこ ままごと全部黒で潰した理由も知らず 4 手と手と手 真っ逆さまに落ちてゆく …

短歌 煌めきの赤

1 満たされるつもりなどない 愛情に底があるとは思えないから 2 私たち重ねた日々が鮮やかに広がってゆく影が愛しい 3 ゆく季節に柔らかなサヨナラを真白いベッドの上で告げるの 4 銀河系の隅っこでまだ泣いてるの 胸を裂く…

短歌 誕生日

1 倦怠期をケンタッキーと間違えて今日も我が家は平和なのです 2 おめでとうが今更照れて言えなくて口を尖らせつぶやく「老けた?」 3 あなたからもらったピアスをしています 早く髪に触れそれに気づいて 4 サプライズがなく…