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1 履歴書の特技の欄が埋められずますます自分が好きになった 2 「気車」じゃなく「汽車」なんだって知ってても「×ばつ」を書き足さないといけない 3 殺したいとすら思わず切先を滑らせてほら美味しい刺身 …
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1 履歴書の特技の欄が埋められずますます自分が好きになった 2 「気車」じゃなく「汽車」なんだって知ってても「×ばつ」を書き足さないといけない 3 殺したいとすら思わず切先を滑らせてほら美味しい刺身 …
1 考えてしまうここまで生きるためお前わたしは何を見殺しにした 2 気にしない人の噂もゴシップも落ちゆく砂が止められたなら 3 来年も旅行をしようそのために貯金をしなきゃまずは点滴 4 猫は猫スマホを…
1 手放した風船高く消えてゆく傷よ痛みよ光に溶けよ 2 三連休しずしず過ぎるできたての口内炎もちゃんと愛しい 3 愛なんて口走ったらポルボロン奇跡も嘘も必然のうち 4 からっぽの金魚鉢にも茜さす香りの…
1 背中から抱きしめてやるもう秋が去ってしまうと泣いているのか 2 青色のクリームソーダあなたとはわかりあえないぶんだけ甘い 3 昼下がり梨を剥きつつ眺めてる遠い世界の謝罪会見 4 何度でも壊れるきみ…
1 そのなかに神の文字あり僕たちは何を治しているのでしょうか 2 こころには絆創膏が貼れなくていつになっても血が止まらない 3 夕食後カップを持って行列になって薬を待つ午後七時 4 映画にもカフェにも…
1 解のない問題文を与えられ((大丈夫))って繰り返してる 2 ようこそ に愛を感じる画面には淋しがり屋の顔が映ってる 3 八月が終わる夜にはそばにいて「もういいよ」って私を呼んで 4 これは秋それは…
1 花を愛でときに毟って頬張ればおんなに生まれた意味しかわからない 2 パスワード管理ソフトのパスワード管理ソフトのパスワード管理 3 砂時計じっと見つめる二分間ちんもくもまたふたりの時間 4 ポケモ…
1 ありがとう。ふざけてくれて。真剣にならずにすんでほんとよかった。 2 地に足がついてしまったもう少しわたし以外のわたしが浮遊 3 サイコロを三回振って六の目が三回出たら滅びる設定 4 みんなもうし…
1 人類へ 終わりを識っているのならせめて美学は己で紡げ 2 拍手ってうるさいじゃないみんなして手を叩くのってうるさいじゃない 3 言い当ててしまえば終わる恋だから鳥籠だけは空にしておく 4 好きすぎ…
~注意事項という名のプロローグ~ ※これは、虚構を重ねる言の葉によって紡ぎだされる小説の『一考察』に過ぎません。 ~第一章~ 文字という文字に踊らされ続けた とある作家が 辿り着いた一つの真実、 ある…