短歌 日常

1
踏切の遮断機が好きあの世とはこの世の続きと教えてくれる

2
初恋は片側交互通行の道路みたいにすぐにつかえる

3
朝寝坊してもいいって気がついた朝に限って頭は冴える

4
助手席は特等席だアクセルを踏んだら消えるボーダーライン

5
花束をくれた人いま目の前でみかんを剥いて舟を漕ぐ人