——

私の愚かさは例えるならば
血を吐く前夜の白羊
ミュートしたまま終わった
大演説のごとく虚しい
始まりのない終わりは何処

私に居座るよくない細胞
ついた嘘の数だけ分裂する
下がりきらない半音に
ジムノペディを糾弾しても
うっとりした手に阻まれて

翻って今日はよい天気です
陽光を浴びて人々は
目を細めたり閉じたり大忙し
すっかり冬だねぇなんて呟いて
私の細胞はどんどん青く染まってゆく

(殖えたら困るでしょう
吐いてからいらっしゃい)

そのうち私になりかわる
悪と決めつけられた細胞ども
大丈夫私馬鹿だから
ちゃんと愛してあげるね
なんにも心配いらないよ

月の出ない日に限って
理解者ばかりが増えていく
どうか黙っていてくれないか

大丈夫私かなりの馬鹿だから
白羊は最初から血まみれだったし
ジムノペディのリピートで
ちゃんと笑顔になれるから
なんにも心配いらないよ

明日もきっと晴れ!
みんなよかったね!

そのうち収まるんだ
あの四角い箱の中に
もうじきかもしれず
うずうずしちゃうな

誰の記憶にも残りたくないから
私の愚かさを真っ赤な羊もろとも
温かな夕餉のスープに溶かして
素数のなかにどうか秘匿してください