短歌 揺れるたんぽぽ

1
いい加減メインストリートを征く者が美しくないことに気づいて

2
綻べばそれが冬への引導と目も合わせずにきみはつぶやく

3
わかってるずっと一緒は無理だって風になったら窓を開けてね

4
二日目のカレーはそっとあたためる置いてかれたと気づかせぬよう

5
ほっぺたが桃色になる初恋をできることならもう一度だけ

6
知ることは時に溺れることである/分別のための知性だろう

7
言い換えてみればあらゆる欠点も魅力に化けるたまにしんどい

8
伏線のお忘れ物はないですか終着駅に揺れるたんぽぽ

9
生卵とてもよくないことをした気がする夜は割るのもつらい

10
青空にまっすぐすぎる軌道また置いていかれた開花予定日