短歌 セロリ

1
セオリーやテンプレートが怖くなるセロリが好きでなんだかごめん

2
反論をするよりセロリ噛みながら視線を逃がすサクサクサクサ

3
理解者を自称する者にご用心 空は誰にも支配されない

4
曇天が人を不安にさせるのは可能性しか映さないから

5
サイレント急な祈りに瞠目し静かな夜が駁論される

6
「薔薇よりも美しいものだけ見たい」「ならば空だけ見ておれば良い」

7
背中には確かな殺意それなのに抱きしめられてほっと安らぐ

8
ベーグルで円周率を思い出す一口食べてもう忘れてる

9
朝焼けをふたりで見てた取り返しつかないままでふたりのままで

10
ほんとうはセロリは苦手なんだけどなんて言えずに今日もひとくち