短歌 蹴り倒す

1
向日葵の前向きなさまなぜかしら枯れた姿を想ってしまう

2
サイダーの泡のすべてが意思を持つ気がしてしまう夏は嫌いだ

3
ハードルが高いのならば蹴り倒すスタンスだってあっていいだろ

4
悪役は悪い奴にはできないと祭囃子は叫んでいたね

5
フタ裏もちゃんと舐めるしあいつらが喜ぶことは全部やらない

6
雨粒に打たれそれでも黙ってた銀の刃の溢れる街で

7
手に取ればいずれ己を傷つける刃を折ってスプーンにする

8
揺れ朽ちて忘れ去られてもお日さまのお花だよって教えてほしい

9
回収を逃れた伏線を弾けば夏の終わりに似たメロディーが

10
無駄なものばかり集めて眠りたい涙あふれるあくびもしたい