今日の短歌 ピザ
1 道連れにしてくれないか側溝に吸われて消える不都合たちよ 2 潰したらだめって思うけど潰すニキビみたいにきれいな私 3 「平凡」は異常なほどに難易度のとにかく高い才能でした 4 屋根のない場所で待ってるもし雨が降ってき…
1 道連れにしてくれないか側溝に吸われて消える不都合たちよ 2 潰したらだめって思うけど潰すニキビみたいにきれいな私 3 「平凡」は異常なほどに難易度のとにかく高い才能でした 4 屋根のない場所で待ってるもし雨が降ってき…
1 砂浜で煌めくものだけを見つけてみてみぬふりを続けてた午後 2 口数が増えても助けてが言えない割れてはじめて風船だった 3 陰口を結束帯にしてたからほしくなかった友達なんて 4 十年後 人と人とを繋ぐのはご縁、忖度、黒…
1 優劣はどこにもなくて人々はみんな「違い」を持っているだけ 2 陽炎のせいにできるね目が合ったときに殺意を抱いたことも 3 今日ひとつ嘘をついたよきみのこと嫌いだなんてすぐばれるのに 4 二の腕で空を飛べると信じてるそ…
1 かくれんぼ西陽の部屋で首を振る扇風機にも見つけられない 2 「美しい」ほかに言葉が要るだろうか夕立のあとの改札のきみ 3 くだらないことだけをして公園でコンビニアイスを分ける夜が良い 4 わたしには泣いてるように見え…
1 目玉焼きなんて名前をつけるからこの箸だって凶器になるね 2 知らなくていいことばかり知りたいしゲリラ豪雨はやまなけりゃいい 3 直接の死因ばかりを知りたがるこの方々に殺された友 4 死者がみな土に還るというのなら地球…
1 種を吐くときの顔すら好きだからたぶん飽きてもまた風は吹く 2 蝉を見ろあいつらすぐに逝っちまう叫ばなければ生きてゆけます 3 気づいても言わないでおく傷ついたぶんだけ人が強くなること 4 この夏は地獄の蓋を開けたまま…
情があるからこそ成り立つ舞台もあるでしょうに……。 情欲と情動の区別もつかなくなった憐れな貴方から昨晩、手紙が届きました。 以下、全文転載 相変わらず飽きずに満たしていますか? 前提として「愛している」はルール違反です。…
幼い頃の他愛のない話。 空を飛ぶための方法が知りたくて、町はずれの変わり者の家を訪ねたことがあった。 もうお昼ご飯なのに、博士はベッドの中でくまのぬいぐるみを抱いて眠っていた。 「ねぇ。人間はどうやったら空を飛べるの?」…
~注意事項という名のプロローグ~ ※これは、虚構を重ねる言の葉によって紡ぎだされる小説の『一考察』に過ぎません。 ~第一章~ 文字という文字に踊らされ続けた とある作家が 辿り着いた一つの真実、 あるいは狂信的な勘違い …
世界の終わりのその後に、ふたりは朽ちた一軒家で小さなレストランをはじめた。決してお客さんは来ない。それでもふたりはキッチンに並び、残された時間を丁寧に暮らしている。 「コロッケは意外と、手のかかるメニューだね」 じゃがい…