2018-03-30 第十三章 決意とても静かな時間。 沈黙以外は許されない空間。 篠畑は見るものを凍りつかせるように冷たい笑みを浮かべながら、右手でメスを握り、左手で、約束を果たすために、その宝物に触れる。 死せるその乙女の名は、若宮郁子。 約束は継がれる。 くだらない都市伝説を生み出すためだけに。 彼もまた、自分がそこにいた証を残さんがために、愛しいものに刃を向けるのだ。 そうして人は繋がっていく。 でもなぜ、何のために。最終章 誕生ページ: 1 2 3 4 5 6 7 8 笹塚 心琴