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容赦ない季節の巡りに黙りこむコンロの炎とつとつ揺れる
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おくれ毛にからみつく指ほんのりとみかんのにおい(きみだけだから)
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カーラジオから流行歌「知らないね」と笑いあう午後たしかにふたり
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満月にアクセル深く踏み込まれピアスホールがかすかに疼く
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きみだけに気づかれるようまばたきでモールス信号を送ってた
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街路樹に電飾絡む「きれいだね」そうかなとても苦しそうだよ
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恋人に戻れなくても流星に打たれ消えたらいいね(笑って)
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踏みつける落ち葉はみんな三拍子悲しいときは円舞曲に限る
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わがままは言うためにある「『肉まんはおやつである』と判例にあり」
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待ってたの ううん氷が溶けきって涙に化けるのを眺めてた