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愛しさのあまりおかしくなるなんて正常なことだと思うけど
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きみの目が夜になるとき雷鳴はわたしの中で それでも、と告ぐ
3
銃口を向ければそれは銃口を向けられていることを意味する
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弾倉に愛が詰まっていることを気づかれぬよう至近距離から
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重大な告白の前にどうしてたくあんなんてつまんじゃったの
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どうせなら原型なんてとどめずに夏の花火と爆ぜろ片恋
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夕闇が溶かしてしまうきみの過去 痛み 焦燥 わたしとのこと
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言葉より薬がきみをかたる夜 水がぬるくて笑いたくなる
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ごめんね、とぽつり息するきみの影だからためらいなく踏んづけた
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教科書を縦読みしたら た す け て と読める箇所あり蝉も鳴かない