この窓は君に続いているだろう 何があっても開けないだけで
三日月を飾ってみるとモミュの木は優しいほうへ輝きを増す
限られた命と知ってなお犯す過ちまでももはや愛しい
駅舎から海が見えると君は言う その水底に私は沈む
寝顔には邪推をしても意味がない みんな天使に還るのだから
優しさは無添加だよと笑う君 私にしたらじゅうぶんに毒
食卓の上に置かれた人形は通電すると走り出します
お疲れの君の隣でお疲れの私も舟を漕ぐ京王線
あと一つ何が一体足りないの 求めただけの虚しさは友
安らかに今は眠れよ明日また狂っていても私が許す