これ以上嘘はつけない幸せになったところでそれ嘘だから
テーブルにとまった羽虫を潰してほんの小さな罪に溺れる
もう誰も思い出さない忌念日が私の手帳にシミをつけてる
笑うしかない僕らには嘆く暇なんてないからもう笑うしか
手編みしたマフラーなんて今どき首に巻いたら絞められそうだ
色のない街に暮らして君だけが私のなかで色づいている
灰色はネズミ色ともいわれるしもう少しだけ可愛くていい
毎日に君を添えたらカラフルになるとわかってパレットを買う
もう嘘はつかない幸せに背中を向けて眠りたくない
一瞬の花火のごとく人生は輝き放ち散るためにある