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十年に一度の寒波メイクして街を歩けば頬に立つ霜
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霜柱踏んづけ歩く朝のみち遅刻のわけを誰も責めない
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晴れた日にこそ降りる霜出会いとは別れの合図(認めたくない)
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しもやけになるまで待っていてくれた改札口のきみに肉まん
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さよならは冬が一番よく似合う霜の嚆矢がオリオンを刺す
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背伸びして買ったヒールで霜柱踏んづけ歩く今日の功績
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しもやけをぬくめるためのあったか〜い缶コーヒーのコーナーがない
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花びらに降り立つ霜は化粧だと白いビオラに頬寄せたきみ
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霜柱すでに滅びた公園のブランコ揺れる風もないのに
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十年に一度の寒波といわれて霜つく窓をそっとなぞった