短歌 ほぼほぼ恋だ

1
星の降る夜に限って味噌がないコンソメもない散歩に行こう

2
ドリアって半端な気持ちで頼んだら火傷するとかほぼほぼ恋だ

3
諍いを仕留めてしまう激辛のカレーを求め下北沢へ

4 
怒ってる? きみが怒っていることを全く気にしてないから? ふーん

5
今朝早く金魚を思い出したんだ/どの祭かは問題じゃない

6
スギ花粉そのものよりも飛散するあの画がこわいほんとにこわい

7
F-1は速いやつK-1は蹴るやつM-1は必ず泣くやつ

8
ゆでたまご 警察官が尋ね来て「半熟以外許可はできない」

9
さっきからずっと聞こえる声のこと誰も指摘をしないのはなぜ

10
抱きしめて初めて気づく耳たぶの不思議なかたちうぶ毛の心地