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おかあさん貴女は星をくれたひと光だすのに許可は要らない
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転調しもう戻らないポップスのアウトロだけが信頼できた
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美しくとうもろこしを食べるにはそういう顔をしなきゃならない
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よわいひと高いスーツに靴を履き錆びたメダルをまだ磨いてる
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砂糖水かつてソーダと呼ばれてて恋の隣人だったあの頃
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窓を拭く誰にも知られなくたって大事なことはそのほうがいい
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誰のためとか訊かれても好きを好きって感じたいからまた桃を剥く
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もし虹が常に見られてしまったら誰もカメラを向けないだろう
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役に立つ、成果を上げる、それよりも、人に優しくあれるだろうか
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靴擦れはちょっと休めのサインだと新宿駅でついに認めた