傷を見せ合って
時に舐めあって
浸る感傷にも飾りがついたら
帰るべき場所をやっと見つけた
二人、寂しかったよ
一緒にいても
足し算できない孤独が纏わり付いて
傷をきらびやかにさせたんだ
三拍子から変拍子へ
光の射さない方へ
手を繋いだまま踊り堕ちてゆく
「永遠」なんて恐ろしい言葉
二度と口走らないでください
あぁ! 霧が晴れてしまえば
手の内も見せ尽くしてしまえば
二人、
裸のままで笑いあえるんだ
優しさをカプセルに詰めて
今すぐ飲み込んでください
副作用にご注意を
二人、傷だらけで夜空を見上げたら
特急列車が去っていく
明大前駅のホームで
やっと星座になれたんだ