雨の日、クッキーを焼く私と、

台風が近づいている日曜日。 私は気まぐれでクッキーを焼くことにした。 あなたはソファに身を沈めて、幻影と遊んでいる。いつものことだ。 焼きあがったクッキーを見て「ビスケット、おいしそう」と言うので、「…

花火

新しいファミマが街に増えるたび居場所をひとつなくすのは誰 容疑者と呼ばれた夏も青空で入道雲が威張っていたな 斎場の灯りがついた夜にだけ許しあうこと許してほしい ビブラートできない鳥は殺してもいいんだよ…

仮説

間の抜けた顔で剥き出しの惰性をかじる君のまつげに浮く汗 「星座って孤独を繋げてできてるの」君の仮説を葬り去ろう 舌の根も乾かぬうちに発車ベルが聞こえたから旅に出ましょう シャボン玉は壊れるためにあると…

ふたりの「きず」な

似たような場所に傷を持つ私たちは、「絆」という言葉をあまり好まない。響きが「きず」を想起させるから、という理由だけではなく、それが往々にして人を縛り、抑圧するものだとよく知っているからだ。 私がヒステ…

メイクの効能とすっぴんの私

昨日の夜のこと。通勤で使っている路線が夕方に発生した人身事故の影響でダイヤ乱れを起こしていて、いつものように特急列車には座って乗れなさそうだったので、ここはひとつ新宿から各駅停車でどんぶらこも悪くない…

【断片】 <思いつき>

誰にとっても了解可能な言葉に呪詛は宿らない だからあなたの唇はいつも乾いていたのかしら /いくら舌舐めずりしたところで 満たされることなどなかったね/ だから私は(as 虚しい抵抗)「これ」を並べる …

ああ、そっか、それだ!

1.「考えるな、感じろ」 日々の暮らしの中で、あぁ幸せだなーと感じる「瞬間」って、いろいろありますよね。例えば、偶然入った喫茶店で頼んだベリーのトライフルがとても美味しかったとか、いつも通勤で足早に通…

ちょっと悟りでも開いとく?

こんにちは、笹塚です。先週末は実父の体調が悪いとの連絡を受け、弾丸で土日実家に帰っていました。すでに何度かnoteでも書いていますが、父は数年前からパーキンソン病を発症しています。それでもまだ「父の頭…

リアルほねほねろっく

おはようございます、笹塚です。このかん、仕事もその他もバタバタしていたのですが、今日は珍しく早起きできたので備忘録がてらnoteを残しておきたいと思い書いています。 土曜日は大雨の中、精神科への通院で…