今日の短歌 津田沼

1
新宿を好きになれたら日没が早くなるのも許せるかしら

2
夏が逝く何か言いかけやめたきみが間違いだらけのパズルを解く

3
発つことになったと告げてきみ見れば真剣に納豆を混ぜてて

4
お隣に行くだけでしょう電話なら毎日するよ、うん、寂しいし

5
離陸する寸前のあれ、あれが嫌 人は自由になりすぎてもだめ

6
落ちる砂見つめていれば三分は世界で一番穏やかなとき

7
砂時計のくびれに指を押し当てる体温で時が止まればいい

8
津田沼の地名由来のキメラ感に劣らぬ国立くにたちのやっつけ感

9
日時計の影が夕刻ぐんと伸び僕の憂いとせいくらべする

10
ファミレスで五限が過ぎるのを待ったきみは来ないとわかってたけど